結論から言う
買って正解だった。5年経った今も、そう断言できる。
「食洗機なんて贅沢品では」と思っていた時期が懐かしい。家を買うタイミングで新居のキッチンにビルトインで入れてもらったのが、三菱のEW-45R2Sだ。正直、最初はそこまで期待していなかった。「洗い物が少し楽になる程度かな」くらいの感覚だった。
5年後の今、食洗機のない生活には戻れない自信がある。
ただし、万能ではない。予洗いが必要な場面もあるし、向いていない人もいる。その点も含めて、使ってきてわかったことを包み隠さず書く。
三菱 EW-45R2S の基本スペックと特徴
まずはスペックを整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ビルトイン・スライドオープン(引き出し式) |
| 食器容量 | 約5人分(40点) |
| 運転音 | 図書館以下(40dB以下) |
| 洗浄方式 | ターボ噴射(噴射角度・方向が変わる) |
| 乾燥 | 乾燥専用ヒーター搭載 |
| 除菌 | 除菌洗浄・除菌乾燥 |
| 少人数コース | 2〜3人分対応コースあり |
| その他 | フィルターお手入れランプ、結露防止、ソフト排気 |
ビルトインタイプなのでキッチンに埋め込まれており、カウンタースペースを一切取らない。卓上型の食洗機と違い、存在感がゼロなのは地味に嬉しいポイントだ。
引き出し式(スライドオープン)というのも重要で、食器を上から詰め込むタイプと違い、引き出して食器を並べるので動作が直感的でやりやすい。
実際に5年使ってみた感想
夜の家事がどう変わったか
我が家の子どもは7歳の娘と3歳の息子だ。共働きで毎日フルタイムで仕事をしながら、2人の育児をしている。
食洗機を使う前の夜の流れは、こうだった。
夕飯を食べ終わる→子どもを風呂に入れる→寝かしつける→食器を洗う。
食器洗いはいつも最後になった。寝かしつけをしながら自分も半分寝落ちしてしまい、目が覚めたらシンクに食器が山積みになっていることも珍しくなかった。疲れ切った状態でお湯に手を突っ込んで洗い物をする時間が、正直しんどかった。
食洗機を使い始めてから変わったのは、食事が終わったらすぐ食器を入れてスタートを押す、それだけになったことだ。あとは子どもの対応に集中できる。「皿がまだ洗えていない」というプレッシャーが消えた。子どもを寝かしつけて起き上がったとき、キッチンが片付いている状態になっているのは、本当に精神的に楽になった。
毎日の積み重ねで言えば、食器洗いの時間は1回20〜30分ほどだったと思う。それが5年間、毎日返ってきた計算になる。我ながら大きい。
洗浄力について正直に話す
基本的な汚れはほぼ全部落ちる。
油汚れのある皿、ケチャップやソースがついた皿、子どもが残した食べかすがこびりついた食器。これらは普通にきれいになる。
ただし、ひどい汚れはつけ置きしてから入れないと落ちきらないことがある。例えばカレーを食べたあとの鍋や、チーズが焦げ付いたグラタン皿のようなものだ。この場合はシンクで少しつけ置きしてから食洗機に入れている。完全に手洗いがゼロになるわけではない。
それでも、「つけ置きして食洗機に入れる→あとは待つだけ」という流れと、「自分で全部こすって洗う」では疲労感がまったく違う。ひと手間はかかるが、その後の時間がまるごと返ってくる。
驚いたのは、熱湯洗浄による仕上がりのよさだ。
5年前、食洗機を使い始めてすぐに気がついたのだが、手洗いのときより食器がぴかぴかになる。特にグラス類が顕著で、曇っていたグラスが新品のような光沢に戻ることがある。熱湯で洗浄・乾燥するので、油分がしっかり落ちてくれるのだと思う。最初は「なんかいつもより綺麗じゃないか?」と妻と2人で驚いた記憶がある。
静音性は本物だった
「ビルトイン食洗機って夜うるさいのでは?」という疑問は、使う前からあった。子どもが寝た後に回したいが、音で起きてしまったら元も子もない。
実際に使ってみると、リビングにいれば運転音はほぼ気にならない。稼働中だと分かるくらいの音はするが、テレビをつけていれば完全にかき消される。寝室のドアを閉めれば、動いていることすら忘れるレベルだ。
5年間、食洗機の音で子どもが起きたことは一度もない。これは実際に使ってみて、本当に助かった点のひとつだ。
5年使って分かったメリット5つ
① 夜の20〜30分が毎日返ってくる
前述したとおりだが、これが一番大きい。1日30分として、1ヶ月で15時間、1年で180時間。5年で900時間が食器洗いから解放された計算になる。数字にするとなかなかの量だ。
② 熱湯洗浄で手洗いより清潔
三菱EW-45R2Sは除菌洗浄・除菌乾燥に対応している。高温のお湯で洗浄するため、手洗いでは届かないレベルの清潔さになる。子どもが小さいうちは、食器の衛生面が気になる場面も多い。「ちゃんと除菌されている」という安心感は、地味に価値がある。
③ 静音で夜でも子どもに気を遣わず使える
40dB以下という静音設計が実際に機能している。夜9時以降でも普通に回せる。深夜に洗うことも問題ない。「深夜に動かしたら近所迷惑では」と心配していたが、ドアを閉めれば外には漏れない音量だと思う。
④ 引き出し式で食器の出し入れがしやすい
卓上型の食洗機は上から食器を並べるので、腰をかがめたり腕を突っ込んだりと意外と面倒だ。引き出し式は手前に引き出して食器を並べるだけなので、動作が自然でストレスがない。カゴが色分けされていて、どこに何を置くかが直感的に分かる設計になっている。
⑤ 手荒れがほぼなくなった
以前は毎日お湯で皿を洗っていたので、冬場は手が荒れて辛かった。食洗機に変えてから、食器洗いで手が荒れることがなくなった。小さなことだが、5年積み重なると体への影響はそれなりにあると思う。
正直に書くデメリット3つ
① 大きい鍋・フライパンは入らない
4人家族の夕飯をつくると、大きめの鍋やフライパンが出る。これは食洗機に入らない、もしくは入れると他の食器が何も入らなくなる。鍋類の手洗いは今でも毎日必要だ。「食器洗いが完全にゼロになる」と思っていると、ここで少し期待外れを感じるかもしれない。
② ひどい汚れは予洗いが必要
先ほど触れたが、カレーやチーズの焦げなど、こびりついた汚れはそのまま入れても落ちきらないことがある。軽くつけ置きするか、軽くすすいでから入れる必要がある。完全な「入れるだけ」は難しい。ただし、このひと手間を加えても手洗いより楽なのは変わらない。
③ 食洗機対応でない食器がある
木製の食器やデリケートな漆器、一部の陶器など、食洗機に入れられない素材のものがある。子ども用の木のお椀や、プレゼントでもらったこだわりの食器などは別途手洗いになる。食器を選ぶときに「食洗機対応かどうか」を確認する習慣がついた。
こんな家庭に向いている・向いていない
向いている家庭
- 共働きで夜の時間が慢性的に足りない
- 子どもがいて食器の数が多い
- 手荒れが気になる
- 夜遅い時間でも使いたい(静音設計なので◎)
- 新居やリフォームのタイミングでキッチンに取り付けられる
向いていない家庭
- 一人暮らしや夫婦2人(容量を持て余す可能性がある)
- 鍋やフライパンをまとめて洗いたい(大型のものは入らない)
- 賃貸で工事ができない(ビルトインは取り付け工事が必要)
- 食洗機対応外の食器がメインの家庭
ビルトインvs卓上、どちらを選ぶべきか
よく「卓上型の食洗機でよくない?」と聞かれる。結論から言うと、新居やリフォームのタイミングならビルトイン一択だと思っている。
卓上型はキッチンのカウンタースペースを占有する。見た目もすっきりしない。ビルトインならキッチンに組み込まれているのでスペースを取らないし、見た目もクリーンだ。
費用はビルトインの方が高くなるが、新居のタイミングなら工事費込みで一緒に依頼できるので、後から追加するより割安になりやすい。我が家も新居のキッチン設備としてまとめて入れたので、費用の追加感はあまりなかった。
まとめ|5年使って思うこと
三菱EW-45R2Sは、共働き家庭の夜を確実に楽にしてくれた一台だ。
5年間、毎日使い続けて故障もない。洗浄力への満足度は高く、静音性も申し分ない。予洗いが必要な場面や、鍋が入らない点はあるが、それを差し引いても「買ってよかった」という気持ちは変わらない。
食後にスタートボタンを押すだけで、あとは子どもの寝かしつけに集中できる。朝には清潔な食器が並んでいる。この日常が5年間続いている。
新居やリフォームのタイミングで「食洗機どうしようか」と悩んでいる共働き家庭には、迷わずつけることをおすすめしたい。



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